オベリット(オルリスタット)60mg 10錠
オベリットは、オルリスタットを主成分とする肥満治療薬のゼニカルのジェネリック医薬品です。
主成分であるオルリスタットには、脂質を分解するリパーゼの働きを阻害し、脂質の吸収を抑えることで食物から摂取した油分を体内に吸収させず、排出するという働きがある為、糖尿病の人の肥満の治療やダイエット、そして糖尿病の予防、高血圧、高コレステロール血症に効果を発揮します。
肥満治療薬には、摂食中枢に直接作用して食欲を抑制することで、肥満を解消するタイプが多くありますが、口渇感、便秘、悪心・嘔吐、胃部不快感、不眠、抑うつなどの副作用を引き起こす恐れがありますが、主成分であるオルリスタットには、そのような作用はありません。
アメリカ合衆国での治験では、オルリスタットを主成分とする肥満治療薬を1年間服用した人のうち、5%体重が減少した人が全体の60%、10%体重が減少した人が全体の27%という結果が出ています。
ただし、オルリスタットの服用によって、脂質の吸収を阻害されてしまう為、食事から摂取される脂肪のうち、25%〜30%は体外に排出されてしまいます。
その結果、ビタミンA、D、E、K、βカロテンなどの脂溶性ビタミンも、排出されてしまいますので、これらのビタミン類を食物やサプリメントから補給する必要があります。
ダイエットは基本的に、野菜類、魚介類を中心にバランスのとれた食事を毎日定時に摂取すること、適度な運動を取り入れた規則正しい生活習慣を心がけることが大切です。
ダイエットピルは、その補助として服用するようにしましょう。
用法・用量
油脂を多く含む食事をした際に食事と共に1錠を服用します。
使用上の注意
・脂肪分がほとんど含まれていな食事をした時にも服用したり、1度に複数錠を服用したりすることを続けていると、健康被害が出る恐れがあります。
・米国FDAでは、オルリスタットを服用した為におきた肝障害の報告例が複数あることから、肝機能に異変を感じた際には医療関係者に相談するように勧告しています。
これと関連して、日本の厚生労働省からも注意喚起がされており、本国内において、この薬を使用したことによって健康被害が出た場合は、個人の責任となり、健康被害救済制度の対象になりませんのでご注意ください。
・ビタミンA、D、E、K、βカロテンなどの脂溶性ビタミンが不足する恐れがあります。
副作用
・便に油が混ざることがあります。
・便意がコントロールできなくなることがあります。
・胃がもたれたり、吐き気を感じたりすることがあります。