チャンピックス スターターパック
チャンピックス スターターパックは、禁煙の為の内服薬のチャンピックスを使って初めて禁煙治療を始める方が、始めの2週間で使うための量がセットになっているパックです。
喫煙者が、喫煙を辞めることができない理由は、喫煙によって脳内にドパミンという神経伝達物質が生じる為です。
それでは、なぜドパミンが放出されると、喫煙がやめられなくなってしまうのでしょうか?
ドパミンは本来、人間が美しい景色を見たり、おいしいものを食べたりした時に自然に放出され、運動やホルモンを調節するとともに、快感を生じさせる物質です。
しかし、喫煙者の場合は、そのような感情とは関係なくタバコに含まれているニコチンが血液中に送り込まれ、脳に作用を及ぼすことによってドパミンを放出するという習慣が続いている為、自然にドパミンが放出されることが無くなってしまいます。
その為、ニコチンが切れるとドパミンが不足してイライラし、喫煙しないと充足感が得られない為に喫煙を辞めることができないのです。
チャンピックスは、ドパミンを放出させて、ニコチンが切れてイライラするという症状を緩和する医薬品です。
禁煙に成功した喫煙者のうちチャンピックスで禁煙に成功した人の割合が70パーセント近くもあります。
また、禁煙中に、タバコを吸ってしまった場合には、ニコチンがドパミンを放出する為に結合するニコチン受容体に結合するのを妨げる為、本来おいしいと感じていたタバコをおいしく感じさせなくするという効果もあります。
用法と用量
禁煙を成功させるには、始めから完全に禁煙するより、喫煙をしながら徐々に禁煙をしていくという方法の方が確実です。
始めの1週間は、チャンピックスを服用しながら喫煙も続けます。
この1週間の間に、チャンピックスの量を増やし、喫煙量を減らすように調節します。
1〜3日目は、0,5mg錠を1日1回(3食のうちの1食の食後) 4〜7日目は、0,5mg錠を1日2回(朝、夕の食後)というように服用量を増やします。
個人差がありますが、自然にタバコを吸いたくなくなってきた時点で禁煙を始めます。
吸いたくなくならなかった場合には、服用8日目から禁煙を始めます。
その後12週間チャンピックスを服用します。
使用上の注意
12週は必ず服用を続ける必要があります。
タバコを吸いたくなくなったので、禁煙が成功したと思い途中で薬の服用を中止してしまうと、禁煙に完全に成功せず、再び喫煙を始めてしまう恐れがあります。