ブデズCR(エントコート ・ジェネリック)
ブデズCRは、副腎皮質でつくられるステロイドホルモンであるコルチコステロイドの一種であるブデソニドを有効成分とするエンコートのジェネリック医薬品で、クローン病や腸の炎症性疾患の治療に使われています。
クローン病は、医療費助成対象とされている難病で、大腸や小腸の粘膜に炎症や潰瘍が発症する炎症性腸疾患のうちの一つで、発症の原因は特定されていません。
クローン病を発症する人は若年層に多く、発症すると、消化管のあらゆる部分に炎症を起こす可能性があり、腹痛、下痢、血便が続き、体重が減少していきます。
ブデズCRは、カプセルなので、服用後は小腸に留まり、徐々に有効成分のブデソニドを放出します。
ブデソニドは、腸の粘膜に吸収されて、腸の炎症を抑制する働きをしますが、放出されたブデソニドのうちの9割は、肝臓で分解される為、血中に入り込む量は非常に少なく、他のコルチコステロイドと比較すると重い副作用がおこる確率が低くなっています。
用法・用量
・投与を開始した初めの8週間:1日9mgを8週間、継続服用します。
(服用後2・4週間以内に効果が現れます。)
・8週間後:1日6mgを3か月間、継続服用します。
・3ヶ月後:徐々に投与量を減らして服用します。
・用法・少量・継続期間は年齢、症状によって変わりますので、医師に指示に従って服用してください。
・他の治療薬と併用する場合は、必ず医師に相談してください。
使用上の注意
・ブデソニドに対しアレルギーがある場合は、ブデズCRを服用できません。
・妊婦、または妊娠している可能性ある、授乳中の場合は、胎児、乳児への影響があるので、服用を避けて下さい。
・ケトコナゾールを成分とする真菌を殺菌する医薬品、ステロイド剤、免疫抑制剤を服用している場合は、併用により効果が減少したり、副作用がおこりやすくなったりする恐れがあります。
※薬名:シクロスポリン、エリスロマイシン、フルコナゾール、イトラコナゾール、ケトコナゾール、ミコナゾール、トリアセチルオレアンドマイシン
・肝臓障害がある場合は、十分にブデソニドが分解されず、血中に入っていく量が増え、副作用を起こす恐れがあります。
・水ぼうそうや麻疹を発症している時は、服用できません。
・糖尿病、白内障、結核、高血圧、骨粗鬆症、潰瘍がある場合は、処方される前に医師に告げてください。
副作用
吐き気、胸焼け、頭痛、咳、咽頭痛、発熱、悪寒、にきび、うつ病、頻尿、筋肉のけいれん