クレサー20mg
クレサーは高血圧症の治療として用いられるアンジオテンシン2受容体拮抗薬です。
血圧を上げるアンジオテンシン2を抑える働きがあります。
血管が拡張し、水分や電解質の調整することで血圧を低下させる働きをもたらします。
高血圧症に使われるので、将来的に心臓病や心不全心臓病などの予防にも有効とされています。
服用することでアンジオテンシン2受容体に結合するため心臓や血管に主に作用します。そのため、肝臓から分解されるということもあり、肝臓病や腎臓病の方は服用できません。
主成分となるテルミサルタンはアンジオテンシン受容体タイプへの親和性が高いです。すると隔離が遅いという性質を生み出し、降圧作用を与えます。
心不全や腎障害にも有効ということでアンジオテンシン変換酵素阻害薬と同様の作用がありますが、それらに見られる副作用の咳や血管浮遊などはありません。
アンジオテンシン2受容体拮抗薬は従来のACE阻害薬に近い作用がありますが、副作用は多くないので比較的安心して使用できる成分です。そのため、長期的な使用にも向いている薬といえるでしょう。
ただし複数の併用が禁止されている成分もありますので、もし他の薬を服用中の方は自分の薬とクレサーの成分の飲み合わせに問題ないか確かめてから使用するようにしましょう。
用法・用量
1日1回経口服用してください。(40mgまで)
症状によっては服用量を1日80mgにまで増量することができます。(医師の指示が必要。)
効果・効能
高血圧症、心不全、心臓病、腎硬化症、糖尿病性腎症治療
副作用
体のだるさ、めまい感、頭痛など。
稀に起こることがある副作用
強いめまい・ふらつき、吐き気、嘔吐、、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、血管浮腫、息がしにくい、手足が腫れる。、尿が少ない・出ない、むくみ、けいれん、から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱など。
服用を控えたほうがよい方
・肝機能障害のある方
・胃腸障害のある方
・腎臓機能が低下している方
・高カリウム血症のある方
・血液透析を受けている方
・低血圧の傾向がある方
・脳卒中を起こしたことのある方
・腎動脈狭窄など虚血性腎臓病のある方
・妊娠中、または可能性がある方
・アレルギーのある方
・減塩療法中の方
・高齢の方
併用を控えたほうがよい薬
・アリスキレン(ラジレス)
・降圧薬のACE阻害薬
・月経困難症治療薬のドロスピレノン・エチニルエストラジオール(ヤーズ)
・免疫抑制薬のシクロスポリン(サンディミュン、ネオーラル)
・抗炎症・鎮痛薬(NSAIDs)
・カリウム補給薬のスローケー、またはエプレレノン(セララ)やスピロノラクトン(アルダクトン)などカリウム保持性降圧利尿薬(抗アルドステロン薬)