ドンペリドン10mg
ドンペリドンは、ドンペリドンを主成分とする胃腸の働きを良くする薬で、食欲不振、吐き気、嘔吐の治療に使われます。
ドンペリドンには、抗ドパミン作用があり、十二指腸のドパミン(D2)受容体を遮断して、胃腸の働きを活発にする働きがある為、吐き気、嘔吐、食欲不振などの症状の改善に効果があります。
また、小児の風邪や自家中毒などによる吐き気の治療にも使われます。
従来の抗ドパミン薬、消化管運動促進薬、胃腸機能調整薬などに比較すると、手のふるえ、生理不順、乳汁分泌など副作用が少ないことが特徴です。
用法・用量
用法・用量は、年齢、症状、身体の状態に応じて変わりますので、医師に指示に従って服用してください。
【成人】
・悪心、嘔吐、食欲不振、腹部膨満、上腹部不快感、腹痛、胸やけ、あい気などの消化器症状慢性胃炎、胃下垂症、胃切除後症候群の症状改善の為に服用する場合:1回1錠(10mg)を1日3回食前に服用します。
・抗悪性腫瘍剤またはレボドパ製剤投与時に服用する場合:1回1/2〜1錠(5〜10mg)を1日3回食前に服用します。
【小児】
・悪心、嘔吐、食欲不振、腹部膨満、上腹部不快感、腹痛、胸やけ、あい気などの消化器症状慢性胃炎、胃下垂症、胃切除後症候群の症状改善の為に服用する場合:1日体重1kgに対して1.0〜2.0mg/kg、(1.0mgを限度として)1日3回食前に服用します。
・6才以上の場合はドンペリドンとして1日最高用量は1.0mg/kgを限度とします。
使用上の注意
・ドンペリドンに対して、アレルギーのある人はこの薬を服用できません。
・妊娠中にこの薬を服用することはできません。
・胃腸に出血や閉塞のある人、またプロラクチン分泌性の下垂体腫瘍のある人はこの薬を服用できません。
・また肝臓や腎臓の悪い人は服用量などに配慮が必要です。
・小児、高齢者、腎臓病のある人、肝臓病のある人は、服用量を厳重に守ってください。
・コントミンなどのフェノチアジン系のクロルプロマジンを主成分とする精神神経用剤、セレネースなどのブチロフェノン系のハロペリドールを主成分とする精神障害治療剤、ドグマチールなどのベンザミド系のスルピリドを主成分とする抗うつ薬と併用すると、副作用が起きやすくなる恐れがあります。
・この薬には制吐作用がある為、ジギタリス系強心薬で中毒症状を起こした場合にあらわれる吐き気や嘔吐などの兆候がおこらず中毒症状の前触れを見逃す恐れがあります。
副作用
下痢、便秘、胸やけ、吐き気、乳汁分泌、男性の女性化乳房、眠気、発疹