ポゼット
ポゼットは、ダポキセチンを有効成分とする早漏症(PE)を防止、改善をする医薬品です。
早漏症(PE)とは、膣内挿入後、2分以内に射精してしまう、膣内への挿入前、挿入途中、挿入直後に、射精してしまうという、射精をコントロールすることのできない症状が続く為、神的な苦痛を感じたり、パートナーとの人間関係に問題が起きたりすることをいいます。
EDを発症している人のうち、30パーセント以上の人が早漏症(PE)も合わせて発症していると言われています。
その様に多くの患者がいるにもかかわらず、従来、早漏症(PE)の治療には、カウンセリングと抗うつ剤が多く用いられていましたが、十分な成果は表れていませんでしたが、2009年に、ダポキセチンを主成分とする、世界最初の医療用内服早漏(PE)治療薬が開発され、現在では多くの人の早漏症(PE)の治療に使われています。
ダポキセチンは、短時間作用型のセロトニン再取り込み阻害薬で、副作用の少ない抗うつ剤として開発された不安を改善する働きのある成分です。
早漏症(PE)に対しては、自律神経の働きを抑制して、射精までの時間を延長させる効果があります。
用法・用量
・性行為の1〜3時間前に服用します。
・24時間に服用できる回数は1回ですが、効果が得られなかった場合、医師の指示に従って2錠まで増量することができます。始めて服用する場合は、1錠におさえます。
・睡眠導入剤、アルコールとの併用は避けて下さい。
使用上の注意
・肝臓の疾患、心臓不整脈などの心臓疾患、血栓症、うつ病の方はポゼットを服用することはできません。
・モノアミン酸化酵素阻害剤、塩酸チオリダジン、リチウムが配合されている抗うつ剤、リネゾリドが配合されている抗生物質、トリプトファンが配合されている睡眠薬、塩酸トラマドルが配合されている鎮痛剤を服用している場合は、服用を中止してから2週間を経過しないと、ポゼットを服用することはできません。
・ケトコナゾール、イトラコナゾールが配合されている抗真菌薬、プロテアーゼ抑制剤が配合されているHIV治療の薬、テリスロマイシンが配合されている抗生物質とポゼットを併用して服用することはできません。
・服用後は、集中力が低下したり、低血圧によるめまいがおこったりする恐れがありますので、車の運転は避けて下さい。
副作用
・めまい、吐き気、下痢、便秘、胃痛、頭痛、倦怠感、震え、口の渇き、低血圧などの身体的症状がおこることがあります。
・焦り、不安、集中力低下、昂揚感、睡眠障害などの精神的、神経的な症状がおこることがあります。