バルシビル
バルシビルはインドの製薬会社、シプラから販売されている「抗ウイルス薬」です。
また、バルトレックスのジェネリック薬品でも有ります。
バラシクロビル塩酸塩を有効成分とするバルトレックスのジェネリック医薬品で、単純疱疹、帯状疱疹、性器ヘルペス、水痘に治療に使われています。
単純疱疹、性器ヘルペス、水痘は、ヘルペスウイルスが増殖することによって発症する病気で、皮膚や粘膜に水ぶくれができ、痛みを感じるという症状がおこります。
口唇ヘルペスなどの単純疱疹は、身体の抵抗力が弱っている時に発症し、まれに角膜炎や脳炎を引き起こします。
帯状疱疹は、子供の頃にかかった水痘のウィルスが体内の神経節に棲みつき、過労、怪我、ストレス、加齢などによって身体の免疫力が落ちてくると発症する病気です。
皮膚にチクチクした痛みから始まり、皮膚に赤い発疹ができて水ぶくれになっていきます。
バラシクロビル塩酸塩は、体内で代謝されることによってアシクロビルに変換され、ウィルスDNAの複製を阻害する働きをして、ヘルペスウイルスの増殖を抑える効果が発揮します。
その為、アシクロビルを主成分とする薬よりも吸収がはやいので、服用回数が少ないことが特徴です。
用法・用量
【単純疱疹】
・成人:1回1/2錠(500mg)を1日2回服用します。
・体重40kg以上の小児:1回1/2錠(500mg)を1日2回服用します。
【帯状疱疹、水痘】
・成人:1回1錠(500mg)を1日3回服用します。
・体重40kg以上の小児:1回1錠(500mg)を1日3回服用します。
【性器ヘルペスの再発抑制】
・成人:1回1/2錠(500mg)を1日1回服用します。
※CD4リンパ球数100/mm3以上のHIV感染症の場合は、1回1/2錠(500mg)を1日2回服用します。
・体重40kg以上の小児:1回1/2錠(500mg)を1日1回服用します。
※CD4リンパ球数100/mm3以上のHIV感染症の場合は、1回1/2錠(500mg)を1日2回服用します。
・年齢、症状、併用する薬によって、用法、用量、継続期間が変わりますので、医師に指示に従って服用してください。
使用上の注意
下記薬品と併用すると副作用がおこりやすくなります。
・プロベネシドを成分とする痛風の薬 ベネシッド
・シメチジンを有効成分とする胃の薬 タガメット
・モフェチルを主成分とする免疫抑制薬 セルセプト
・テオフィリンを主成分とする喘息の薬 テオドール
・高齢者、腎臓病を患っている人は、薬の排泄が遅れがちになるので、服用間隔に注意が必要です。
・早く治療を開始することがより速い治癒につながりますが、5日間服用しても症状が改善されない場合は、医師に相談してください。
・症状が治まっても、自己判断で服用を中止しないでください。再発したり、完治しなくなったりします。
バルシビルの薬効・注意点
錠剤タイプの飲み薬で、内容量は1箱辺り30錠です。
使用効果・効能
バルシビルは、「バラシクロビル」を主成分・有効成分とした「抗ウイルス薬」です。
バラシクロビルは、ウイルスの増殖を抑制する作用が有る成分です。
このバラシクロビルの作用により、バルシビルは様々なウイルスに対して抗菌効果が有ります。
以下の症状に対して効果が有ります。
・単純疱疹〜「口唇・顔面ヘルペス」・「カポジ水痘様発疹症」
・「水痘(水ぼうそう)・帯状疱疹」
・「性器ヘルペスの治療、及び再発(性交渉による再発)抑制」
・「性病・性感染症(STD)治療」
特に、ヘルペスに対して効力が高い薬品です。
また、ウイルスの増殖を抑制する薬品なので、ウイルスの少ない発生初期に服用する事で効果的に治療が出来ます。
症状の悪化を抑えて、比較的短期間で治療をする事が出来ます。
服用方法
各症状により、服用量が異なります。
■単純疱疹
〜1回、1錠を水又はぬるま湯と共に服用してください。
同量で1日に2回服用します。
■帯状疱疹
〜1回、2錠を水又はぬるま湯と共に服用してください。
同量で1日に3回服用します。
■性器ヘルペスの「再発抑制」
〜1日に、1回1錠までを水又はぬるま湯と共に服用してください。
※症状や体質により適量(服用する量)・服用間隔や時間…が変わるので、事前に医師に相談をしてから服用をするようにしてください。
注意点と禁止事項
〜以下の点に注意して服用を行わないと「副作用」や重大な疾患を起こす恐れが有ります。
・適量(決められた量)のみを服用する
(適量以上に服用しても効果が現れる訳では有りませんし、場合によっては重大な副作用を起こす恐れが有ります。)
・現在他に服用している薬品が有る方は、医師に相談をしてから服用をするようにしてください。
「胃や喘息・痛風」に関する薬を服用している方は、「飲み合わせ」による副作用を起こす恐れが有ります。
・使用により、副作用と見られる症状が現れた場合は直ぐに医師の診察を受けるようにしましょう。
・腎臓の悪い方は、医師と相談をしてから服用をするようにしてください。
服用禁止例
〜以下の条件に該当する方は服用できません。
・「アシクロビル」成分に対して、過敏症及び既往歴の有る方
・過去にバルシビルを服用して、不調を感じられた方
副作用
〜以下のような副作用が現れる事が有ります。
・頭痛
・めまい
・吐き気
・嘔吐
・腹痛
・下痢
・眠気
・じんましん
※「呼吸困難・動悸・痙攣・幻覚」…などの症状が現れた場合は、服用をやめて直ぐに医師に相談をするようにしてください。