アクティベール
アクティべールは女性ホルモンのエストロゲンの分泌を整えてくれる役割がある医薬品です。
主に更年期障害や閉経後の骨粗しょう症などの治療に用いられている内服薬です。成分はエチニルエストラジオールとノルエチンドロンです。
エチニルエストラジオールは乳がんの治療や前立腺のがんにも治療されるホルモンに影響を与える薬です。
ただし、乳がんならなんでも効果を発揮するというわけではなく、卵巣ホルモンの影響が作用している場合は服用できないケースがあります。
体内に長期的に投与することでがんの増殖、そして腫瘍による骨への影響を軽減するので骨粗しょう症にも効果があると言われています。
服用することで性腺刺激ホルモン抑制し、体内に生成するエストロゲンの濃度を減少させる働きがあります。
また、飲み合わせにも注意が必要で、てんかんの薬や抗生物質、結核の薬などとの飲み合わせによって効果が減少、あるいは副作用が生じてしまうケースもあるので注意が必要です。
一方ノルエチンドロンは、もともと子宮の出血を防ぐものとして使用されていた成分です。
ノルエチンドロンに含まれているプロゲスチンが性腺を刺激し、ホルモンの分泌を抑えます。そういった影響もあり子宮出血だけでなく、無月経、子宮内膜症などの治療にも用いられています。
アメリカでは1982年からFDAの認可が下りていて安心感ある成分です。
用法・用量
1日1錠(1mg)を経口服用します。食前、食後は問いません。
*ホルモン補充療法などを受けている方は服用は控える必要があります。
効果・効能
閉経後骨粗鬆症予防、更年期障害治療、女性ホルモン減少緩和
副作用
嘔吐、下痢、骨粗鬆症、性器出血、不正出血、乳房痛、吐き気、腹痛、ほてり、頭痛など。
*稀に下記のような症状が起こるケースもあります。
血栓、手足とくにふくらはぎの痛み、狭心症、心筋梗塞、心不全、胸の痛み、むくみ、しびれなど。
服用を控えたほうがよい方
・持病がある人
・アレルギーのある人
・妊娠中、授乳中の人、またその可能性がある人
・心臓病の人
・腎機能障害のある人
・肝機能障害のある人
・高齢の方
併用に注意する必要があるもの
・フェノバルビタール
・ヒダントール
・アレビアチン
・テグレトール
・テラビック
・ジフルカン
・ブイフェンド
・アセトアミノフェン
・その他、抗真菌薬や解熱鎮痛薬、抗エイズウイルス薬、パーキンソン病治療薬、免疫抑制薬、胃炎・胃潰瘍治療薬、三環系抗うつ薬、喘息治療薬、各種血糖降下薬、子宮内膜症治療薬なども注意が必要です。
*服用後体調の異変を感じる方は使用を中止し、医師の診断を受けましょう。