メプレート(プロベラ・ジェネリック)
メプレートは、黄体ホルモンを補うメドロキシプロゲステロン酢酸エステルを主成分としたプロベラのジェネリック医薬品で、天然の黄体ホルモンに近い自然な作用があることから、黄体ホルモンの不足、女性ホルモンのバランス乱れによる様々な症状の改善の為に使われています。
黄体ホルモンは排卵後や妊娠中に、卵胞から変化した黄体から分泌されるホルモンで、子宮内膜を充実させて受精卵が着床しやすい状態にし、その状態を維持する働きがあります。
黄体ホルモンが不足すると、生理不順、無月経、機能性子宮出血、不妊症、流産などがおこりますが、黄体ホルモンを補充することで、症状を改善します。
生理不順、無月経に場合は、一定期間服用することで、子宮内膜を充実させてから、服用を中止して出血を起こし、順調な生理の周期を取り戻します。
機能性子宮出血の場合には、子宮内膜を剥がれにくくして、出血をおさえます。
黄体機能不全による不妊症の場合には、排卵と合わせて服用をはじめ、受精卵が着床しやすい状態にします。
また、妊娠中に、腹痛、出血などの流産や早産の兆しが見られた時には、子宮の緊張をゆるめ、子宮内膜の充実が維持された状態にします。
流産を繰り返してしまう人に、予防として使われることもあります。
更年期障害の治療の為に行われる卵胞ホルモン薬を用いた女性ホルモン補充療法の際には、子宮がん発生のリスクを減少させる為、補助薬として使用します。
用法・用量
・無月経、月経周期異常、月経量異常、機能性子宮出血、黄体機能不全による不妊症、切迫流早産、習慣性流早産
→1日2.5〜15mg(1〜6錠)を1〜3回に分割経口服用します。
・乳癌
→600〜1200mgを3回に分けて経口服用します。
・子宮体癌
→400〜600mgを2〜3回に分けて経口服用します。
用法、用量は年齢、症状によって違いますので、医師に指示に従って服用してください。
使用上の注意
・脳梗塞、心筋梗塞、血栓静脈炎など血栓性の病気のある人、重い肝臓病のある人は病状が悪化するおそれがあるためメプレート服用できません。
・心臓病、腎臓病、糖尿病、てんかん、うつ病、片頭痛、喘息、ポルフィリン症の人は、医師の指導の下、注意深く服用してください。
・服用が長期間になる場合には、医師に指示に従って婦人科の検査を受けてください。
・妊娠中の人が服用した為に、胎児への先天的異常の発生率が上がるという報告はありませんが、長期間使用すると、リスクが高まります。