クロピバスA(プラビックス+アスピリン)
クロピバスA(プラビックス+アスピリン)は、クロピドグレルとアスピリンの2つの有効成分が配合された抗血小板剤 コンプラビン配合錠のジェネリック医薬品で、虚血性心疾患の治療に使えわれています。
虚血性心疾患には、不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞などの急性冠症候群や心筋梗塞がありますが、どれも、心臓の動脈硬化によって心筋に十分な血液が供給されなくなるために発症します。
有効成分のうちのプラビックスには、血液を固まりにくくする働きがあるので、血液内で血液が固まってできる血栓を防ぐ効果があり、アスピリンには、血小板のシクロオキシゲナーゼ1をアセチル化する働きがある為、血小板が活性化することを阻害する効果があります。
この2つの効果が合わさり、血栓ができるのを止めるので、狭心症や心筋梗塞でステントを留置するときに使われています。
用法・用量
・1日1回1錠(クロピドグレル75mg、アスピリンとして100mg)を経口服用します。
・クロピドグレルのローディングドーズの服用を師事されている場合には、この薬は服用しません。
・空腹時に服用しないでください。
・症状や治療方法に応じて用法、用量が変わりますので、医師に指示に従って服用してください。
使用上の注意
・胃潰瘍など消化性潰瘍、血友病、脳出血、消化管出血、尿路出血、喀血、眼底出血がある場合は、血が止まりにくくなるのでこの薬を服用することはできません。
・出産予定日12週以内の女性は、この薬を服用することはできません。
・アスピリンなどの鎮痛薬で喘息を起こしたことのある人はこの薬を服用することはできません。
・経皮的冠動脈形成術を行わない治療法が選択された場合には、この薬を服用することはできません。
・手術を受ける2週間前から休薬をすることを医師から指示されることがあります。
・ワルファリンなどの抗血栓薬、血小板凝集抑制剤を併用する場合、出血しやすくなるので、十分な注意が必要です。
・鎮痛薬、抗うつ薬と併用すると、出血しやすくなるので、消化管出血をおこす恐れがあります。
・ユリノームなどの尿酸排泄促進薬、リウマトレックスなどのメトトレキサートが配合されている抗リウマチ薬、リーマスなどリチウムが配合されている気分安定薬、抗けいれん薬などと併用すると、相互作用をおこす恐れがありますので、医師から処方された以外の市販薬などを服用する場合には、医師に相談し、医師の指示に従って服用してください。