アシコン(ガスター・ジェネリック)
アシコンはガスターのジェネリック医薬品で成分にファモチジンを使用しています。
ファモチジンはヒスタミンH2受容体拮抗薬として扱われている成分です。
ヒスタミンH2受容体というのは、胃に存在する物質でファモチジンを取り入れることで胃酸分泌を抑える働きがあります。ちょっと難しいですが、簡単に言ってしまえば胃薬によく用いられる成分といえばわかりやすいでしょう。
ただ、胃だけに作用するわけではなく、心筋などの臓器や血管にも影響があるため、取り扱いに注意しないと重篤な症状を招いてしまうリスクもある成分ともいえます。
胃痛や胃かいようなどに有効で、胃にできた腫瘍や潰瘍を抑制する働きがあります。
主に消化器官にできてしまう潰瘍を緩和させる働きがある成分と考えておけば良いでしょう。
また、単純に潰瘍を治すというだけでなく、食べたものが逆流して吐き気をもよおしてしまう逆流性食道炎や胸焼けなどに対しても有効性が確認されています。
ファモチジンはホルモンのアンドロゲンに作用する働きがあるため、服用することで勃起不全や性欲の低下なども見られます。
場合によっては男性が服用して、女性のような乳房になるというケースもわずかながらではありますが、報告されています。ファモチジンを配合した胃薬はガスター10が有名ですが値段が高いこともあり、ジェネリック医薬品も数多く登場しています。
用法・用量
1日2回(1回につき20mg)を朝食後と夕食後に経口服用します。
*上限1日40mgまで
効果・効能
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、上部消化管出血、逆流性食道炎など。
副作用
頭痛、めまい、手足のしびれ、腹部の膨満感、過敏症状、腎機能検査数値の上昇、便秘、下痢、むくみ、不整脈、意識障害、間質性腎炎(発熱、皮疹、関節痛、吐き気・嘔吐、体重減少など)、ミオクローヌス(不随意運動)、けいれん、味覚異常、舌炎、乳汁漏出、乳房痛、筋肉痛、急性膵炎(すいえん)、勃起障害、全身倦怠感、無気力症、ねむけ、不眠、うつ状態、可逆性の錯乱状態など。
服用を控えたほうがよい方
・持病がある人
・アレルギーのある人
・心臓病の人
・腎機能障害のある人
・肝機能障害のある人
・脳下垂体機能不全の人
・副腎機能不全の人
・ファモチジンのアレルギー反応がある人
・高齢の人
併用に注意する必要があるもの
・ヒスタミンH2受容体拮抗薬をすでに服用している方
*服用後体調の異変を感じる方は使用を中止し、医師の診断を受けましょう。