リノラルとは
リノラルは、女性ホルモンの黄体ホルモンと卵胞ホルモンを補い、ホルモンバランスが乱れたことによっておこる様々な症状の治療に使われています。
配合されている成分は、黄体ホルモン活性が強い合成黄体ホルモンであるノルゲストレルと、合成卵胞ホルモンであるエチニルエストラジオールを混合した混合した合成女性ホルモンで、生理不順、無月経、機能性子宮出血、月経困難症、月経前緊張症、子宮内膜症、不妊症、更年期障害の症状を緩和します。
ノルゲストレル・エチニルエストラジオールは、避妊薬にも使われていますが、避妊薬の場合は、混合されている女性ホルモンのうち、卵胞ホルモンの配合量が50μg以下の低用量ピルというもので、リノラルは、混合されている女性ホルモンのうち、卵胞ホルモンの配合量が50μgである為、中用量ピルに分類されます。
用法・用量・継続期間
・機能性子宮出血:1日1錠を7〜10日間継続して服用します。
・月経困難症、月経周期異常、過多月経、子宮内膜症、卵巣機能不全:1日1錠を月経周期5日目から約3週間継続して服用し、1週間休薬を1クールとし、状態に応じて継続、又は服用を中止します。
・用法、用量、継続期間は、症状、年齢によって変わりますので、医師に指示に従って服用してください。
使用上の注意
・血栓性静脈炎、肺塞栓症のある人、乳がん,性器がんなど、エストロゲン依存性悪性腫瘍のある人、原因のわからない異常性器出血がある人、妊娠中に黄疸、持続性の掻痒症、耳硬化症、妊娠ヘルペスをおこしたことがある人、鎌状赤血球貧血、デュビン・ジョンソン症候群,ローター症候群、脂質代謝異常、重い肝機能障害のある人は、症状を悪化させる恐れがある為、リノラルを服用できません。
・肝機能障害、子宮筋腫、乳房結節,乳腺症、心疾患、腎疾患、てんかん、糖尿病、ポルフィリン症、高血圧の人は、医師の指導に従い、十分な注意を払って服用する必要があります。また、服用が長期に及ぶ場合は、半年ごとに婦人科の検査を受ける必要があります。
・喫煙習慣のある人がこの薬を服用すると、血栓症などの心臓、血管系の病気を発症するリスクが高まります。
・ふくらはぎの痛み、はれ、むくみ、しびれ、息切れ、急激な視力低下、視野欠損、頭痛、意識障害などの症状がおこった場合、血栓症の前触れである恐れがありますので、直ちに医師の診断を受けてください。
副作用
吐き気、嘔吐、食欲不振、下痢、便秘、腹痛、発疹、肝機能障害、乳房の張りと痛み、下腹部痛、帯下、予定外の性器出血 、むくみ、体重増加、にきび、頭痛、眠気、倦怠感