エンコレート（デパケン・ジェネリック）500mg 100錠

 

 

 

エンコレートは、てんかん、躁うつ病の治療に使われる医薬品でバルプロ酸を主成分としたジェネリック医薬品です。

 

てんかんとは、WHOの定義では「脳の神経細胞に突然発生する激しい電気的な興奮により繰り返す発作（てんかん発作）を特徴とし、それに様々な臨床症状や検査の異常が伴う」とされている痙攣発作を繰り返す脳の病気で年齢や性別に関係なく発症します。

 

 

てんかんは100人に1人は発症するといわれており、発脳出血や脳梗塞、出生時の仮死状態や低酸素状態などで脳に何らかの障害や傷が原因で起こる症候性てんかんと色々な検査をしても原因が分からない特発性てんかんに大別されます。

 

てんかん発作は脳のどこで電気的な興奮が発生するかによって症状が異なりますが、手足をガクガクと一定のリズムで曲げのばす発作を間代発作・体が硬くなり手足が突っ張る発作を強直発作、一瞬意識を失う発作を欠神発作など患者の症状に応じて発作の種類もたくさんあります。

 

てんかん患者は約100万人いるといわれており、継続した内服により発作が起きないようにコントロールすることが可能とされています。

 

そのうち約20％の患者は難治性てんかんといい内服によるコントロールが困難とされています。

ですが、ほとんどのてんかんは内服により症状が安定し、普通に日常生活を送ることができます。

 

躁うつ病とは、病名が改名され現在では双極性障害と呼ばれている病気でうつ状態と躁状態を繰り返す精神疾患のひとつです。

うつ状態とは、やる気が起きず何をやるにも意欲がなかったり興味が湧かないなどの状態をいい、躁状態とは普段よりも気分が高揚していたり怒りっぽくなったり興奮しているような状態のことをいいます。

 

何が原因で発症するのかは現段階では解明されていません。

躁状態の時は本人の自覚なしで周囲に迷惑をかける行為などが多くなるため、対人関係でトラブルが起きやすく日常生活に支障をきたすことも多くあります。

 

躁うつ病の大半は、始めはうつとなり次第に躁うつ病へとなっていくことが研究の結果わかってきました。

また、自殺を図ろうとすることが最も多いといわれている病気でもあり、うつ病より躁うつ病のほうが自殺を図ろうとする率が高いといわれています。

 

しかし、継続した内服など適切な治療を行うことにより症状は改善されてきます。

 

てんかんや躁うつ病の症状に効果を発揮する治療薬がエンコレートです。医師の指示に従い内服を継続して治療を続けていくことが大切です。

 

 

 

用法・用量

 

症状により服薬量が異なりますので、医師の指示に従い服用をしてください。

 

 

 

使用上の注意

 

自己判断で服用の調整を行わず、医師の指示の従ってください。

 

 

 

副作用

 

体重増加、食欲増進、下痢、吐き気、嘔吐、腹痛、血小板の減少など。