クリンダマイシン(ダラシン)150mg
クリンダマイシンは感染症予防に有効とされる内服薬です。
主成分のクリンダマイシンを配合した薬は、「ダラシン」という名で市場では出回っています。
病原体が体内に侵入し、痛みや発熱、腫れを発症してしまう原因となる細菌を防ぐ効果があります。
クリンダマイシンはリンコマイシン系の抗生物質で特にドウ球菌や溶連菌に対して有効です。そして嫌気性菌に対しても有効な作用を持つ成分です。その他には口腔内のレンサ球菌、咽頭炎や副鼻腔炎、腹腔内感染症に対しても有効なので口腔外科や耳鼻科でも扱われています。
毎日服用することで細菌が死滅し、症状が治まる働きがあります。
この薬は細菌のタンパク質合成を阻害する働きがあるため、グラム陽性球菌やブドウ球菌に対しても作用があります。
クリンダマイシンは似たような性質を持つリンコマイシンよりも作用が強く、抗菌力は強いとされていますが、それに伴い副作用もあるので事前に注意が必要な内服薬でもあります。
ただ、グラム陰性桿菌には活性作用が弱く、マイコプラズマへの適用は承認されていません。クリンダマイシンでは改善効果は見られないでしょう。
小児で使用できますが、成分にはとても苦味があるため、カプセル状のもの以外で服用するのは非常に難しいです。服用するときは必ず医師の診断を受けてから服用するようにしましょう。
用法・用量
1日1回1錠を1日2〜3回に分けて服用する。(6時間の間隔をあける)
重症感染症には1回300mgを8時間毎に経口服用することも可能です。
亜急性細菌性心内膜炎には1回300mgを6時間毎に経口服用することも可能です。
小児も使用可能ですが、体重1kgにつき1日量20mgを3〜4回に分けて経口服用することを守ること。
就寝直前の服用等には注意すること。(食道に停留してしまうと食道潰瘍を併発する恐れあり。)
*服用方法は医師に相談する。
効果・効能
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、慢性膿皮症、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、涙嚢炎、麦粒腫、外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎、顎骨周辺の蜂巣炎、顎炎、しょうこう熱.
副作用
大腸炎全般、胃痛、下痢、嘔吐、頭痛、めまい、発熱、喉の痛み、吐き気、リンパ節の腫れ、口内炎、だるい、皮下出血白血球増多、粘液・血液便を伴う劇症下痢、偽膜性大腸炎、電解質失調、低たんぱく血症、肝臓への負担など
服用を控えたほうがよい方
・心臓病の方
・肝機能障害のある方
・腎臓病の方
・気管支喘息の方
・アトピー性体質の方
・妊婦、または妊娠の可能性のある方
・授乳中の方
・高齢の方
併用を控えたほうがよい成分
・抗生物質のエリスロマイシン