ダラシン 300mg
ダラシンはクリンダマイシンと呼ばれるリンコマイシン系の抗生物質を配合した感染症対策の薬です。
商品名としては、ダラシンのほかにダラシンS、ダラシンTゲルなどの名前で販売されています。
ダラシンは内服するタイプ以外に注射液として注入する方法や軟膏タイプ(ゲルとローションの2種類)などが存在します。
ただし、注射液として注入する場合はブドウ球菌に対して効能はあるものの、主に扁桃炎や気管支炎、肺炎などに使用するものなので用途は別と考えた方が良いでしょう。
配合されているリンコマイシン系抗生物質は、感染症の原因となる菌を殺菌する作用があります。
対象となる菌はグラム陽性菌です。
この菌は肺炎や気管支炎などの症状を起こしてしまう可能性もあります。そのためリンコマイシン系抗生物質は、ニキビなど皮膚の炎症抑制する化膿性疾患用剤としてだけでなく、気管支や肺の正常化を促す薬としても用いられ、非常に使用用途の広い抗生物質として知られています。
ジェネリック医薬品としてはミドシンやトダシンなどがあります。
配合されているクリンダマイシンは抗菌作用があり、ニキビ治療の他に口腔内感染症や咽頭炎や副鼻腔炎、肺炎や気管支炎などに使用されます。
配合されている成分が細菌とタンパク質の合成を阻害し、炎症や細菌の繁殖などを防ぎます。
ざ瘡と呼ばれるニキビの対処法に用いられることでも有名です。
ホルモンバランスが崩れると皮脂腺から皮脂の分泌量が増えてしまい、それが肌の上で長時間滞留してしまうと酸化を起こします。そういった皮脂の分泌量を抑える効果も期待できます。
用法・用量
300mgを8時間毎に投与(重症感染症の場合のみ)
*重症感染症以外の方は150mgのカプセルがありますので、そちらを6時間毎に投与。
薬の成分が食道に滞留してしまうと、食道に潰瘍を生じる可能性があるので、多めの水やお湯など(180ml以上)で服用すること。
効果・効能
ニキビ治療、アクネ桿菌抑制、ブドウ球菌抑制、細菌性膣症、細菌性心内膜炎の予防、口腔内感染症ペニシリンアレルギーがある場合の咽頭炎や副鼻腔炎腹腔内感染症CA-MRSA(市中獲得型MRSA)感染症表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症
副作用
大腸炎、腹痛、下痢、かゆみ、つっぱり感、皮膚の赤み、刺激痛、かぶれなど。
*ただし、下記に該当する場合は服用を控える。
・アレルギー体質の方
・高齢の方
・肝臓病の方
・腎臓病の方
・過去にリンコマイシン系抗生物質を服用し、副作用が出た経験のある方
該当する方は医師と相談の上、使用すること。
それ以外でも服用して、体調や肌に違和感があると感じた場合は使用を控え、医師に相談すること。