シンドパ110(カルビドパ/レボドパ)
シンドパ110(カルビドパ/レボドパ)は、カルビドパ・レボドパを主成分としたパーキンソン病の治療に用いられる医薬品です。
体のこわばりや震えなどの症状を改善し、体の動きをスムーズにする効果があります。
主成分であるカルビドパは、末梢神経でのドーパミン変換を抑える作用があり、レボドパは、血液脳関門を通ることができないドーパミンの前駆物質であり、脳内に入った後にドーパミンへと変化し不足しているドーパミンの補充作用があります。
カルビドパ・レボドパの配合で脳内におけるドーパミン移行率をあげることができます。
パーキンソン病とは、脳の中にある黒質という部分の異常で正常な神経細胞が少なくなり、黒質で生成されるドーパミンが不足することで発症する病気です。40〜50代で発症することが多いとされています。
症状としては、手足の震え・筋肉が硬くなり体の動きがスムーズにいかなくなる・歩く時に前のめりのような状態ですり足歩行になる・動作が緩慢になる・無表情になるなどがあり、進行してくれば日常生活に支障をきたすようになり一人で生活をすることが難しくなってきます。
高齢の方に多い本態性振戦と間違われることもありますが、パーキンソン病の震えは何かをしようとすると震えがおさまるのに対して本態性振戦では震えがとまりません。同じ震えという症状でも違いがあります。
シンドパ110(カルビドパ/レボドパ)は、パーキンソン病の症状を改善する効果のある医薬品ですが、即効性のある薬ではなく徐々に血中濃度を高めて作用していくため、効果がでるまでに時間がかかります。
自己判断で効果がないからと服用をやめることは決してしないようにしましょう。
途中で服用をやめてしまうと症状が悪化する可能性があります。副作用が強く服用を続けることができないなどがあれば、医師にご相談ください。
用法・用量
1日3回毎食後に服用をしてください。
使用上の注意
・妊娠中または妊娠の可能性のある方や授乳中の方は、服用ができません。
・治療中の病気がある方は、主治医にご相談ください。
・症状により服用する量が異なりますので、医師にご相談ください。
・高血圧の薬を服用している場合、急激な血圧低下が起きることがあります。
・緑内障の方は、眼圧が上昇することがありますので服用ができません。
副作用
食欲不振・吐き気・嘔吐・下痢・便秘・口の中が渇く・めまい・頭痛・眠気・睡眠障害・胃のむかつき・味覚変化など