エフェクサーXR 150mg
エフェクサーXRは主成分にベンラファキシンを配合した、うつ病の内服薬となっています。
SNRIと呼ばれ、セロトニンおよびノルアドレナリンの再取り込み阻害剤として使用されています。
人間の脳は正常な状態の精神状態を保つためセロトニンとノルアドレナリンが分泌されています。しかし、一度放出されたセロトニンを再び脳の神経細胞に戻って吸収されてしまうと、うつ病の症状となる神経細胞の破壊が進んでしまいます。
この取り込みを防ぐ役割がベンラファキシンにあるというわけです。
ドーパミンのアクティブな精神状態と、セロトニンは落ち着きを与えてくれる静的な精神状態が一定に保たれる効果がベンラファキシンにあると分かりやすいのではないでしょうか。
セロトニンは普段の生活で精神的、あるいは肉体的なストレスが掛かる状態が続くと不足がちになります。
ベンラファキシンはセロトニン不足しているときは、もちろん阻害する働きは起こりません。
服用しても大きな副作用は報告されておらず、稀に吐き気や便秘などの症状が伝えられているだけです。
ただし、呼吸器系への影響のある成分が含まれていて、腎機能や肺機能が弱い方は注意が必要な医薬品です。
こういったセロトニンやノルアドレナリンの再取込阻害薬は阻害作用以外に大きな役割を行わないので、副作用が出にくいというメリットがあります。
ドパミンが過剰になることによって統合失調症が発症してしまうケースがありますが、そのリスクも極めて低いといえるでしょう。
用法・用量
1日75mgを2〜3回に分けて経口服用します
症状に応じて、1日150mgを目安に服用することが勧められていますが、状態によって1日350mgまで増量できます。
服用期間は長くて半年までとする。
*使用量については別途、医師の指示を受ける。
効果・効能
うつ状態の緩和
副作用
めまい、吐き気、口の乾き、便秘など。
*稀に下記のような症状が起こるケースもあります。
だるさ、のどが渇く、頭痛、吐き気、不整脈、動悸、胸の痛みなど。
服用を控えたほうがよい方
・持病がある人
・アレルギーのある人
・妊娠中、授乳中の人、またその可能性がある人
・腎機能障害のある人
・肝機能障害のある人
・心臓病の人
・18歳未満の人
*服用後体調の異変を感じる方は使用を中止し、医師の診断を受けましょう。
併用に注意する必要があるもの
・MAO阻害剤(MAO阻害剤をやめてエフェクサーXRを使用する場合は、2週間(14日間)以上の間をあけること。)
・ノルアドレナリン増強剤