シプロ点耳薬の薬効・注意点
シプロ点耳薬とは
シプロ点耳薬はインドの製薬会社、プラマから販売されている「抗菌薬」です。
また、シフロキシンのジェネリック薬品でもあります。適量使用する点耳薬で、内容量は5mgになっています。
使用効果・効能
シプロ点耳薬は、「シプロフロキサシン」を主成分・有効成分とした抗菌薬です。(この「シプロフロキサシン」を略す形で「シプロ点耳薬」と言う薬品名になっています。)
シプロフロキサシンは、「ニューキノロン」系統の抗菌薬です。
ニューキノロンは、「DNAジャイレース」と言う細菌をDNAと合成させてしまう酵素を除外する事によって、抗菌の効果をもたらす成分です。
ニューキノロンの効果により、旧式のタイプの抗菌薬や現存する他の抗菌薬に比べシプロ点耳薬は抗菌力が非常に強く様々な細菌に対して有効効果があります。
以下のような細菌部類に対して抗菌効果があります。
・尿路感染症
・呼吸器感染症
・皮膚感染症
・皮膚
・肺炎
・慢性気道感染症…など
シプロ点耳薬はこのような強い抗菌効果により、主に中耳炎・外耳炎を治療する点耳薬タイプの薬品です。
他にも、症状の重い角膜炎や結膜炎の症状を緩和させると言う効果もあります。
抗菌薬は使用する際にアレルギー症状を引き起こす事がありますが、シプロ点耳薬は他の点耳薬に比べて比較的にアレルギー症状を起こす事が少ないです。
また、ペニシリン系やセフェム系の抗生物質を利用する事が出来ない(それらに対してアレルギー症状が有る)と言う方でも使用することの出来る薬品です。
服用方法
使用する際は、症状の悪い方の耳を上にして横向きに寝て点耳をします。
この時、容器の先端部分が直接耳に触れないように、耳たぶを下に引っ張りながら点耳します。
点耳後は薬がきちんと浸透するよう、しばらくそのまま耳を傾けた状態にしていましょう。
点耳する量は、成人辺りで1回に4滴です。
これを1日に2回で、7日間使用を続けます。
(服用量については使用時の症状の度合いや、体調状態により異なるので使用する前に必ず医師の相談を受けるようにしましょう。)
注意点と禁止事項
以下の点に注意して使用を行わないと「副作用」や重大な疾患を起こす恐れがあります。
適量(決められた量)のみ使用をする。
(事前に医師に相談をして、適量を確認した上で使用するようにしましょう。適量以上に使用しても効果が現れると言う訳ではありませんし、逆に副作用が出る恐れがあります。)
以下の症状が有ると言う方は、事前に医師に相談をして症状の悪化に注意した上で使用をするようにしてください。
・けいれん性の病気(てんかんなど)
・重症筋無力症
・不整脈
アレルギー症状は起こりづらいですが、確実にならないと言う訳ではありません。
(アレルギー症状を感じた際は、直ぐに医師の診察を受けるようにしましょう。)
使用により、副作用と見られる症状が現れた場合は直ぐに医師の診察を受けるようにしましょう。
服用禁止例
以下の条件に該当する方は服用できません。
・ケトブロフェンを現在投与中の方
・チザニジン塩酸塩を現在投与中の方
・妊婦または妊娠している可能性のある方
・シプロ点耳薬に対して過去に過敏症などがある方(過去に使用して不調を感じられた方)
副作用
以下のような副作用が現れる事が有ります。
・発疹
・蕁麻疹
・下痢や軟便
・吐き気
・頭痛
・めまい
・眠気
・光(光線)過敏症
・そう痒感(かゆみの強い症状)
・異物感