シプロックス
シプロックスは幅広い種類の感染症に効果があるとされるシプロキサン錠のジェネリク医薬品です。
泌尿器科・耳鼻科・呼吸器科・皮膚科関連の感染症を中心に化膿性中耳炎や肺炎、扁桃炎などの治療に用いられます。
感染症の原因となる菌を死滅させるので感染症に伴う「かゆみ」や「腫れ」といった症状を緩和、改善し副作用の反応も比較的少ないので多くの方が使用する経口抗菌剤となっています。主成分は「塩酸シプロフロキサシン」。
シプロフロキサシンとは
シプロフロキサシンとはニューキロノン系の抗菌薬となっており、他の抗菌薬よりも抗菌する力が強く幅広い細菌に有効とされています。
また、旧来の経口抗菌剤では改善・治療することが困難だった感染症にも高い効果を発揮します。
ニューキロノン系統の抗菌薬は副作用だけでなく、アレルギー反応があらわれる事も少ないので抗生物質(ペニシリン系など)アレルギーを持つ方も使用することが可能。
シプロフロキサシンに適応する菌種にはレンサ球菌、肺炎球菌、ブトウ球菌、大腸菌、赤痢菌、炭疽菌、緑膿菌、腸球菌など様々でインフルエンザの原因となる「インフルエンザ菌」にも作用します。
【使用方法】
通常の場合は1日1錠〜2錠ほどとなっています。
他の薬と同様に水かゆるま湯で服用するようにしてください。
シプロックスの服用量は感染症の種類によって増減しますので、詳しくは専門医師に相談してください。
シプロフロキサシンの量で計算すると通常は1回につき100〜200?となり、服用回数は1日に2,3回となります。
間違っても独断で服用量を増やさないようにしてください。
【注意点】
アレルギー体質の方や妊娠中の方は服用する前に医師の指示に従ってください。
シプロックスと飲み合わせの悪い薬も存在するので現在、服用中の薬があればこちらも医師に相談の上服用してください。
腎臓機能が弱い方、腎臓病を患っている方などは服用量・服用回数に気をつけます。高齢の方や乳幼児・幼児はできるだけ服用しないようにしましょう。
不整脈持ちの方、けいれん性の病気(てんかん)の方は症状が悪化する場合があるので十分に注意して服用してください。
【副作用】
シプロックスは基本的に副作用の反応が少ないと言われていますが、体質や体の状態によって以下の症状があらわれる場合があります。
血尿症・発熱・むくみ・頻脈・失神・ほてり・低血圧・片頭痛・白血球の減少・消化不良・下痢・溶血性貧血・吐き気・ふるえ・めまい・眠気・腹痛・口内炎・味覚異常・不眠症・すい炎・嘔吐・関節痛・光線過敏症など。
稀に起こる重い副作用には大腸炎・けいれん・幻覚・錯乱・アナフィラキシー様症状などが挙げられます。