


アリピゾル5mg
アリピゾルはアリピプラゾールを有効成分としたエビリファイのジェネリック医薬品で、統合失調症、躁うつ病、うつ病の治療に使われます。
有効成分であるエビリファイは、第三世代の抗精神病薬と呼ばれ、陽性症状には効果があるものの、陰性症状には効果の無かった第一世代の定型抗精神病薬に比較すると、陰性症状にも効果があり、さらに脂質代謝異常や体重増加の副作用があった第二世代の非定型抗精神病薬に比較して、副作用が少ないという特徴があります。
エビリファイは、中枢神経系に存在する神経伝達物質であるドパミンを調整する効果がある為、幻覚や妄想の症状が現れる統合失調症や、躁状態とうつ状態が交互に現れる躁うつ病の治療に有効で、他の非定型抗精神病薬を服用したことで、脂質代謝異常や糖代謝異常、高プロラクチン血症、月経不順などの副作用が起きた人でも使用することのできる可能性が高い医薬品です。
またエビリファイは、セロトニン受容体にも作用する為、他の抗うつ剤と併用することでうつ病の増強療法にも使われます。
用法・用量
用法用量は年齢、症状によって変わりますので、医師の指示に従って服用してください。
【統合失調症】
6mg~12mgを初期用量とし、1日1~2回に分けて服用します。
約4週間経過を観察後、症状に応じて増量し6mg~24mgを維持用量として服用しますが、1日の服用量が30mgを超えてはいけません。
【躁うつ病】
24mgを初期用量とし、1日1回服用します。
症状に応じて、服用量を調整し12mg~24mgを維持用量として服用しますが、1日の服用量が30mgを超えてはいけません。
【うつ病の増強療法】
抗うつ薬と併用して、3mgを1日1回服用します。
3mg以上に増量しないようにします。
副作用
【統合失調症】
神経過敏、アカシジア(そわそわした状態でじっとしていることのできない症状)、手足のふるえ、不安感、筋肉が緊張する筋強剛、食欲不振とそれに伴う体重の減少、エネルギー代謝に関わる酵素クレアチンキナーゼが上昇したことによって発症する筋疾患や神経筋疾患、中枢神経系疾患、エネルギー代謝に関わる酵素クレアチンキナーゼが上昇したことによって発症する筋ジストルフィーや心筋梗塞、脳血管障害急性期、脳の下垂体から分泌されるホルモンであるプロラクチンが低下することによって発症するシーハン症候群や下垂体腫瘍、甲状腺機能亢進症、肝臓にある酵素が血液中に流れ出した数値をあらわすALTが上昇したことにより発症する急性肝炎や肝障害
【躁うつ病 】
動作が緩慢になる寡動、うとうとする傾眠、不眠、アカシジア(そわそわした状態でじっとしていることのできない症状)、よだれ、筋肉の収縮、弛緩が繰り返される振戦、不眠、中枢神経系の障害によっておこる筋収縮のジストニア、体重増加、悪心、嘔吐