


クレサーH 40/12.5mg
クレサーH 40/12.5mgは、テルミサルタンと、ヒドロクロロチアジドという二つの有効成分が配合された降圧利尿剤です。
有効成分のひとつであるテルミサルタンは、血圧を上げる作用のあるアンジオテンシンⅡの受容体に変わってアンジオテンシンⅡと結合し、血圧を上げる作用を阻害して血管を拡げ、水分とで改質のバランスを整える働きがあるので血圧を下げる効果があります。
もう一つの有効成分であるヒドロクロロチアジドは、チアジド系の利尿薬で、腎臓の遠位尿細管で塩分と水分が再吸収されることを抑制し、水分を塩分と一緒に体外に排出することで、血液中の余分な水分を減少させるという働きをするので、血圧を下げ、心臓の負担を少なくするという効果をあらわします。
本態性、腎性等を含む高血圧症、悪性高血圧、うっ血性心不全、腎性浮腫、肝性浮腫、月経前緊張症、副腎皮質ホルモン、フェニルブタゾンなどの薬剤による浮腫の治療に効果があります。
腎性尿崩症の治療に使われることもありますが、この場合は、近位尿細管での水分の再吸収促進作用によって尿量が減少します。
用法・用量
・1錠(テルミサルタン40mg、ヒドロクロロチアジド12.5mg)を1日1回服用します。
・開始容量は1/2錠とし、血圧の状態を見ながら出される医師に指示に従って2錠まで増量することができます。
・肝障害がある場合は1日1錠が限度用量です。
・用法、用量は、年齢、症状、他に服用している薬、他の疾患に応じて変わりますので、医師の指示に従って服用してください。
・尿量が増えるので、夜の服用は避けます。
使用上の注意
・妊娠中はこの薬を服用することができません。
・糖尿病、ラジレスなどのアリスキレンが配合された高血圧の薬を服用している人はこの薬を服用することができません。
・重い肝臓病、虚血性の腎臓病、高カリウム血症のある人は、この薬を服用できない場合があります。
・痛風、腎臓病、動脈硬化症、血液透析や減塩療法をしている人、高齢者は低血圧症に注意する必要があります。
・カリウム補給薬スローケー、カリウム保持性降圧利尿薬セララやアルダクトン、降圧薬ACE阻害薬、月経困難症治療薬ヤーズ、免疫抑制薬サンディミュン、ネオーラルなどの薬と併用する場合、血液中にカリウム分が増加し過ぎて、高カリウム血症を発症させる恐れがあるので、注意する必要があります。
・めまいや立ちくらみなどの副作用が出やすくなりますので、飲酒は避けて下さい。
副作用
倦怠感、めまいやふらつき、頭痛、動悸、吐き気、腹痛、発疹、咳
クレサーH 40/12.5mg (sanko00160)
