


オベリット(オルリスタット)120mg 10錠
オベリットはオルリスタットと呼ばれる成分を配合した肥満用の治療薬です。
日本ではまだ厚生労働相の承認を得られておらず、治験や製造販売については正式に認められていません。
しかし海外ではアメリカを中心に処方されている治療薬で、アメリカの厚生労働省にあたるFDA (アメリカ食品医薬品局)では、すでに処方が認められている成分です。
服用することで、どのような体の変化があるかというと、脂溶性ビタミンの吸収を阻害する働きのある成分です。
脂溶性ビタミンとは、体の中に存在するビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、βカロテンの吸収を減らすことで血液濃度を下げたり、脂肪分を下げる働きが期待できます。
つまり、食事で摂取した脂肪分となりやすい成分をできるだけ吸収しないようにする働きがあるのですが、逆にいうと生命維持のために必要なビタミンを大きく阻害してしまうリスクもあるため、しっかりと食事でビタミン類を摂取する必要があると言えます。
普段の食事から食事制限をして節制している方がこの治療薬を服用すると、ビタミン不足になってしまう可能性があるので、まずは食事制限などを行わずに服用することが重要となります。
決して食欲を抑制したり、脳刺激してホルモンバランスの変化を与えるものではありません。
中枢神経に作用しない治療薬としても有名なので、副作用のリスクは極めて少ない安全性のある薬と考えて問題ないでしょう。
オルリスタットを配合した治療薬を服用して、アメリカでは体重が減った人が多いというデータも残っています。
1年間、オルリスタットを服用すると6割の成人が5%ほどの体重減少効果が得られ、3割弱の成人が10%の体重減少に成功したというデータも残っています。
長期的な服用で徐々に効果が出やすい治療薬といえるでしょう。
ただ、服用することで腸内のリパーゼに作用して腸の蠕動運動が活発になって、便が排出されやすい体質になります。お腹がゆるくなったり、自分の感覚として便がうまくコントロールできないというリスクがありますので、徐々に使用量を増やし、腸の様子を見ながら服用していくことが大切です。
腸内に存在する脂肪の吸収を抑制する働きがありますが、吸収されない場合はそのまま便として排出されます。
用法・用量
1日3回の食事毎に1錠の服用とする。
6時間以上間隔をあける。
効果・効能
脂肪排除による糖尿病や高血圧症などの予防効果、ダイエット効果
副作用
便意が自覚症状としてコントロールできなくなる可能性あり。
服用を控えたほうがよい方
・主成分のオーリスタットにアレルギー反応が出た経験がある人
オベリット(オルリスタット)120mg 10錠 (OBELT120X10)
