


アリセプト10mg
エーザイ株式会社より発売されている「アリセプト10㎎」はドネペジル塩酸塩を主成分とした医薬品で、アルツハイマーやレビー小体といった認知症の症状が進むのを抑える作用があります。
主成分であるドネペジル塩酸塩がアセチルコリンと呼ばれる脳内神経伝達物質を分解してしまう「酵素」に作用し、判断力の低下や同じ言葉・動作を繰り返す、記憶障害などの症状が進行するのを抑制します。
認知症とは
認知症とは脳内細胞が何らかの原因で次々と死んでしまったり、脳内神経の働きが低下することによって生活に支障をきたすレベルの障害が起こる状態のことを言います。一昔前は「痴呆症」とも呼ばれていました。
現在、65歳以上の高齢者で認知症を発症している方は約4人に1人とされています。
認知症にはいくつかの種類があり、その種類によって対策やケアの方法が異なります。
①アルツハイマー型の認知症
②レビー小体型の認知症
③脳血管型の認知症
④前頭側頭型の認知症
特にアルツハイマー型の認知症は全体の50%以上を占め、ついで脳血管型の認知症が多いとされています。
認知症になると思考力・判断力の低下、記憶障害、妄想・幻覚障害、無気力、うつ状態、同じ事を繰り返す、徘徊するなどの症状があらわれます。認知症は本人の自覚が無い事も多いため、周囲の注意や協力が必要となります。
【使用方法】
アルツハイマー型の認知症、レビー小体型の認知症の場合は主成分・ドネペジル塩酸塩として1日1回3㎎を服用することから始めてください。1~2週間ほど経過したら1日1回5mgに増やします。
4週間以上服用を続けた後は症状や進行具合により最大で1日10㎎まで増やすことが可能です。
アリセプト錠は1錠に主成分・ドネペジル塩酸塩を10㎎配合しているので、服用の際は十分に注意してください。
飲み始める時は医師の指示に従ってください。
【注意点】
妊娠中または授乳中の方、房室ブロックや洞房ブロックなどの心疾患がある方は医師に相談の上、服用してください。
飲み合わせの悪い薬もあるので服用中の薬がある方は医師にきちんと伝えてください。
服用後の運転や機械操作は控えるようにしましょう。
アレルギー反応が出た場合は速やかに服用を中止し、病院を受診してください。
【副作用】
食欲不振、下痢、発疹、腹痛、不眠、徘徊などの副作用があらわれる場合があります。
失神、息切れ、筋肉の異常収縮、高熱、意識朦朧、激しい嘔吐などの副作用がある場合は服用を中止し、すぐに医師に相談するようにしましょう。
アリセプト10mg (ARIEP10T99)
